
5月31日(土)清水戸田レースが開催されました。
その開催当日に向けて、私達、「ここから」事業所は、清水・戸田レースの商品にと、「ここから」の商品ブランドである「souan craft」のトートバックをご注文いただき、製作いたしました。各ヨットの名前をプリントした、世界で1つのトートバック。今回はそのセイルバックの製作過程を、各過程それぞれの部門がどのように乗り越えたのか、文章を中心にご紹介していきたいと思います。
〈セイルバッグ作成の初期段階 縫製〉
セイルクロス生地の採寸、カットを経てサイドと底部分の縫い合わせ。袋口の縫い合わせは最初、うまくいかない部分もありましたが、スタッフで話し合い、縫い進めることができました。タグの位置もバックが素敵に見える位置はどこか考え、サイドにすることにしました。(縫製部門担当者)
〈セイルバッグの形ができた上で、次はSHIMIZU・HEDAのロゴと各ヨットのネームの圧着〉
セイルバッグの形ができた後、今度は私達が、圧着シートにデザインソフトを使って、デザインをインプットさせ専用機械でデザインの形を刻み、熱処理をし、バッグにプリントを貼り付けるまでを担当しました。
細かく言えば、利用者である私は圧着シートをインプットするソフト自体にも、圧着シートの扱い自体も、熱で貼り付ける流れそのものも、全てが不慣れで、単純ミスを何回か繰り返しました。しかし、スタッフさんと協力して作業するうちに流れをつかみました。
中でも圧着シートにデザインを専用機で刻んだあと、字やロゴをピンセットや小さなカッターを使って、色を残す部分と、字などを抜いて白くするところに分けて、細かく字を抜く
作業に集中力と根気が必要でした。特に難しい文字はAなのです。なぜ難しいのか?Aという字の真ん中の、紙の上で表示すると白く残っている部分、だけ、残して、あとの字の部分は抜くのです。これが真ん中の部分が慎重にやっても、残念ながらとれてしまうことが多く、一番神経を使い、苦労しました。それでも最終的に皆で協力して仕上げることができてよかったです。(圧着シートプリント部門担当 利用者)
・圧着シートの熱で貼り付ける難しさ
ホットプレス機でバッグになる生地に圧着するのですが、温度を高くしすぎるとセイルクロス生地が変形してしまいます。温度が低すぎるとシートが生地に中々定着してくれません。丁度良い温度、丁度良い時間を見極めるのには何回もテストを繰り返しました。
熱でバッグにプリントを圧着した後、シートの上にかぶせてある膜を慎重にはがして、貼り付けたプリントのロゴだけ残します。これが非常に難しい。
早まって、この膜を急いではがしてしまうと、圧着してプリントしたところまでビニールについてきてしまう。慎重にはがしては、アイロンで剥がれそうな箇所を、またかぶせてあった膜を戻し、上から熱でまた丁寧に押し当てる。その繰り返しの作業を行った後、さらに膜を完全にはがし終わった後も仕上げに、さっと熱を加えすぎないように、アイロンがけをするところまで、製品として完璧を目指しました。(圧着シートプリント部門担当者)
〈ロープ通しを含めた完成まで〉
いよいよ仕上げ!マチの部分を縫って、縫製部のフィニッシュです。
そのあと、グロメント(ロープを通す穴)を作成後、持ち手のロープを通し、長さ調節できるようにロープを縛りました。初めての縛り方で、事業所の利用者さん達も悪戦苦闘。でも、一生懸命作りました。
当日は皆さんにご好評いただき、製作者、皆で喜んでいます。ありがとうございました。
(縫製部門担当者)
いかがでしたでしょうか?
今回のブログは、ご注文いただいた「ここから」の商品ブランドである「Souan craft」のセイルバッグを、製作するにあたりどのような過程を経て、完成に至ったかをご紹介させていただきました。本当に、当日、レースに参加された皆様方に大変ご好評をいただき、とても達成感と共にありがたみを感じた次第です。ありがとうございました。
私達「ここから」は5月31日(土)に開催された清水戸田レースのレースに「ここからヨットチーム」somethingが参加し、一方、戸田港で「ここから」地上班がセイルバックや飲食を販売し参加しました。次回のブログからは、それぞれのもようを順次お伝えしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。