今回は、戸田港で待つセイルバッグの販売・飲食販売の「ここから」地上班にはうかがい知れなかった、「ここからヨットチーム」somethingの実際のレースがどのような内容と奮闘ぶりだったのかを、今回お伝えします。


7:00からエスパルスドリームプラザ前のヨットハーバーに係留してあるsomethingの艤装を(コントロールロープやセイルその他のセッティング)行った後、戦略ミーティングを行いました。天気予報は昼前から風速2m、南西から南風にシフト、曇り一時小雨の予想。しかし、朝から風速10m以上の風が吹き荒れていました。水分補給のドリンクと食料を大量に買い込みドックアウト(出艇)。
海面に出るとうねりと風が強く、28フィートのsomething(出場艇の中では2番目に小さい)では不利な条件だなと思いながらも、普段強風に乗り慣れていないヨットもいるので、スタート出来るかどうか心配をしながらも、強風対応のクルーワーク(操船技術)確認とヨットスピードチェックをしていました。案の定レーススタートは延期。全艇防波堤の内側に待機と指示がありコンディション改善するまで待ちました。その間に調達してきた食料を食べ、朝昼兼ねて満腹。


10時50分スタートが11時20分に変更になり風速7から8mのコンディションでスタート。ヨットレースのルールをよく知らないチームもあるので、スタートは安全策をとり、スタボードタックと風下有利(優先権の位置)で右海面に。スタートしてしばらくすると雨が強くなりカッパ着用。大型艇有利な海面だけど、TracTrac(GPSで全艇の位置が分かるシステム)をiPadで確認するとハンディキャップで優勝を狙える位置にいました。この時すでに何艇かリタイヤしエンジンを使って戸田に向かうヨットがいました。

フィニッシュ間際1マイル(1.6㎞)のところで向い潮につかまり、大型艇有利になってしまい30分ほど前に進めませんでした。結果は9位。雨に降られ潮に翻弄され寒さと疲れがドッと来ました。上陸すると陸上スタッフの笑顔が疲労した体を癒してくれました。
次回は、「ここからヨットチーム」somethingを、戸田港でセイルバックや飲食を販売しながら待つ「ここから」地上班の側から、ヨットを迎え入れるまでをお伝えします。